錆色のアーマ 感想

2017.06.08- 舞台錆色のアーマについての感想を書きます。

映画SeaOpening感想

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SeaOpening(2018.02.10公開)感想
※盛大なネタバレあります、映画見てから読んだほうが良いです
※筆者は解釈厨
※個人的な感想
※こじつけに次ぐこじつけ
※自分が見たい見方でみてます

 


「ええ~!?こんなに上質でおしゃれで、胸もおなかも(?)いっぱいになれる視覚聴覚大満足な作品が毎日!全国の映画館の大画面で!何度でも!観れちゃうんですか~!!?」

はてブロ開いていただきありがとうございます。
何行か読んでみてそっ閉じされる方のため、最初にダイマだけしてみました。
気になったら全国に映画館に行こう。レディースデイと毎月1日&14日なら1100円だよ!!
平日ならなんと週替わりでクリアファイルがもらえちゃう!!

会社の回し者ではないです(笑)


以下シーンごとに感想箇条書いていきます。思い出した順。

 


■主な登場人物

考察に出てくる人だけ

そのほかは公式サイトでチェックしてください

【映画】Sea Opening

 

役者     清祐樹(きよし)      演:黒羽麻璃央
役者の先輩  片桐幹生(かたぎりさん)  演:和田琢磨
役者の先輩  影山(かげ)        演:佐伯大地
演出家    佐竹(さたけさん)     演:川合龍之介

幹生の友達  城田(しろたさん、しっくす)  演:玉城裕規

 

 

 
■初発の感想
「初夏の”Love actually”」
「上質な耽美」
「”愛してる”というセリフなしに愛を描く映画」

 

あと、

「きれいで切ないギターの音色」
「抽象芸術とイケメン/海とイケメン→画面が美しい」
「長年疑問だった”喪服”ジャンルを理解した気がした」

映画見た後予告動画とか見返してみると、「あ~そっか~!」「なるほどそこ伏線だったか~!」みたいなアハ効果がある

 

 

 

■映画SeaOpening とは

2017/5/12公開 特報1

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→映像編集の「狙い」が分かりやすい。この人がこの人のことを好きですよ、っていうのが分かりやすい映像になってる。

 

2017/7/18公開 特報2

2017/7/22-8/12 完成披露イベント

 

2017/12/7公開 予告編

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→挿入歌も入り、だいぶ丁寧な映像編集に!私はこの予告編を見ても恋が絡んでくるストーリーだとは思わなかったので映画館行っていい意味でびっくりしました。

 

2017/2/10ロードショー

 

 

 

 

■主題となる劇中劇のセリフ
youtubeで公開中の予告映像の0:44~、セリフの一部が視聴できます

 

奴「俺たちは 何度も別れても何度も出会う
  これまでもそうだったし これからもそうだ」


奴「俺の瞳はもう まるで濁らない
  漆黒の闇にすら 羨望の感情が湧き出る程 美しいんだ」

僕「俺のこの処女のような瞳は 見えないものをただじっと見ている」

奴「それしか夢中になれないんだよ 分かってくれ
  感じるまま理解して 信じてくれ」

僕「だからどうか 負けないでくれ
  お前はその時まで その日が来るまで」

奴「ずっと立っていればいいんだ」

 

★↓このセリフに関連したシーン

■片桐と影山の稽古(たしかシーン41)

佐竹に指導を受ける影山

「それは、役ですか?それとも、僕ですか?」→めっちゃ稽古現場で言ってそう

 

■告白(シーン59の稽古のあと、同じセリフを使って)

奴「ここでお別れだ 俺はお前から離れる 永遠に
  はっきり言う  これでお別れだ」

僕「永遠? そんなこと お前が決めるのか?」

奴「俺たちは 何度も別れても何度も出会う
  これまでもそうだったし これからもそうだ」

僕「   」

握手し、感情の伝え合い

何往復化した後、片桐が迷う

「混乱?」
(無言で首を横に振る)「分かりますか」
「そっか…俺は知ってたよ。お前がそういうタイプの男だって。」

「これだけははっきりしてて、俺は違うんだ。俺と、お前は、違う。ただそれだけだ。」
「すみません」
「謝るようなことじゃない」

…みたいな流れ(予告映画から補足してるから実際違ったかもしれない!)。

→告白のセリフのない告白、って、すごいな!
しかも、「そういうタイプの男」って、片桐は「お前は男が好きかもしんないけど俺は女が好きだ」とか言及してないので、
片桐のセクシュアリティが不明…極端だけど、片桐はもしかしたら女になりたい人なのかもしれない。「男としての片桐」にあこがれる清と、「俺とお前は違う」と言った片桐の本音はどこなんだろう。

 

コンテンポラリーダンスのメンバーと

裏路地を非現実的に闊歩する劇団員

→ほかの団員は変則的な動きをたり側転したり、自己表現してる中でただ歩いている片桐と清はそれもひとつの自己表現、個性に見える。
片桐「お前、俺がいなくても芝居続けるか? お前は、何のためにやってる?」
→その真意は?

 

■水族館にて(※らもん脚本による劇中劇でのシーン)

「どっ どっ どっ」のシーンを演じる2人。

清 「セリフ、しっかり入ってますね。」が切ない。

サメの大水槽前での2人きりのシーンはとても非現実的で美しかった。

 

■沖縄の空き地にて(※らもん脚本による劇中劇が終わり、片桐に手紙を書く清の妄想の中のシーン)

片桐「お前だぞ もうセリフ忘れたか? 俺はまだ覚えてるぞ」がまた切ない。

このシーンで手前に移りこむヒメジオンの白い花が印象に残って調べたら花言葉「素朴で清楚」でした。だから花言葉まではさすがに関係ないと思うけど、二人の来てる服も白いし、白い花だし、なんか画面に透明感がある感じが美しいよなー…。

 

■ラスト、海のシーンで
清「どっ どっ どっ どっ」

 
この映画は片桐の「どっ どっ」にはじまり清の「どっ どっ」に終わる
その瞬間、清は続くセリフを思い出したと思う

 

僕「そんなこと ありえないと思うか
  お前はあの暗闇が与えた影響に 
  悪意ある気まぐれに ただ気を取られているだけだ」

 

これらセリフは、劇中劇に中で清は「僕」役として片桐(「奴」)に言うけど、
さいごの海のシーンや、台本を持ち歩いて沖縄へ来た時には自分自身に対して言っている気がした