なんでも許せる人向け錆色のアーマ感想④光秀Shadow編【顕如の「光」が切り取る光秀の「影」】
なんでも許せる人向け錆色のアーマ感想④光秀Shadow編
※多分に腐要素含みます。
信長×光秀ブロマンス視点
お気をつけあれ。愛が重い。
光秀の分離した半身についての自分自身の考察(+感想)を並べます。閲覧は自己責任でお願いします。
いつものように
「」=光秀セリフ 『』=他キャラ(主に信長か顕如)セリフ
セリフは観劇後に自分がツイートしたもの
+手書き感想ノートから回収したものなので
うろ覚え(歌詞が特に)+自分(織田主従フィルター)に都合のいい解釈をしている可能性あり
シーンの順番が前後している可能性あり←自信ない
【顕如の「光」が切り取る光秀の「影」】 2017.07.04
こじつけと勢い多め(当社比)。
☆以下、息をするように信長→←←←光秀目線の入ったテンションで、主に光秀視点から観た光秀の分離した半身についての考察(+感想)を書いていきます。
私の視点として光秀側に立っているので、顕如に対してけっこう辛辣です。
オーケーそうですか?嫌な予感がした人はそっ閉じお願いします。
0,光秀Shadowとは
①大前提
本能寺の最終決戦の場面で分裂した光秀は片割れをこう紹介する。
「顕如上人によって分裂させたもう一人の僕、封じた「あなたを慕う僕」二人の僕で、あなたを斃します。」
この考察の大前提として、私はこのセリフ、前者と後者がイコールと捉えた。つまり、こう。
{分裂させたもう一人の僕=封じた「あなたを慕う僕」 }
これを前提に話を進めると、
{光秀shadow=「あなたを慕う僕」=封じた}
となり、顕如の「光」から生み出された光秀の「影」は「信長を慕う気持ち」である。
これをベースに以下考えを図解していきます。
小難しくて分からんぞい∧( 'Θ' )∧と思ったら、5枚の図だけでも追ってみてください!言いたいことの核だけコマ送りで図説してます!
②呼び名
分離した光秀について、影光秀、黒光秀etc呼び方が定まってませんが、舞台原作なので演者の呼び方に沿おうかと٩( ᐛ )و٩( ᐛ )و
光秀Shadowを演じた穴沢さんのツイッターからは「光秀Shadow」と現場で呼んでいる様子なので、光秀Shadowで統一したい。
1,光秀Shadowが生み出された経緯
①信長の光を爛れさすために光秀を利用しようとする顕如
=光秀が崩れれば信長も爛れると思った
信長に忠誠を誓う側近(顕如にとってある種の脅威)から殺していくスタイル
図1.顕如と光秀の生き方
顕如:信長を暗殺したい
光秀:自分のために生きるよりも、信長様のために働く
・取り込まれる前の光秀には
一向宗の僧兵=顕如のために死ねば死後に極楽往生できるから喜んで死ぬ
光秀=自分の信じる完璧な信長様のためなら喜んで死ぬ
みたいな構図が見えるのがしんどい。みんな喜んで死にすぎだろ…。心を決めた者はすごく強い。死をも恐れぬ強さ。その信仰の対象が光秀にとっては信長だったということ…。
・顕如が光秀に目をつけた意味
→将を射んとすれば、まず馬を射よ。
光秀は世に聞こえた織田臣下の筆頭で実力もあるし軍略にも長ける。
そんな光秀を傀儡として使うために顕如は…。
まあ、光秀は最後信長様の力を借りて、自力で取り返すけどね(後述します)!!!!!
光秀を操れば、顕如が終盤で直接信長を操った時の苦しみもがくさまのように信長が苦悩すると思ったのだろうか…。。結局信長は精神力がめちゃめちゃ強かったので流されなかったが。
顕如も最初から信長に直接手を下せばいいのに、まず光秀の懐柔に行ったのがもう語りきれない。…織田主従の信頼関係を顕如もなんとなく感じ取っていて、信長を潰すにはまず光秀から、と。側近の光秀を崩せば、信長を斃せると。
…………。
……。
はぁ~~~( ˘ω˘ )ギャラクシー
宇宙を感じる。
このあたりの織田沼の深みに直面してしまい、私は語る術を持たない。
なにか伝えようとしても、宇宙…( ˘ω˘ )しか言えなくなる。
わかりますか…この…あの…織田ギャラクシーを。。
この部分共感される方がいたら今度お酒行きましょう。笑
(鶴さん汎用性のある言葉をありがとう)
(これからアーマクラスタは宇宙を感じたら「( ˘ω˘ )ギャラクシー」と言うと思います)
・顕如のいう「光」
顕如は信長を斃す目的で光秀に取り入り、利用する。
光を浴び、体の自由が利かずに闇に取り込まれる光秀(なんてちょろいの…庇護欲が沸く…)
※歌詞の細部わかりません、意味を取りたいためのニュアンス。
「月と星」 歌:顕如&黄色い坊主
顕如:月と星 爛れて落ちる
神の光 邪悪を消し去り
全ては 私の手の中
黄色:神の光 邪悪を消し去り
顕如:聞こえる 聞こえる
黄色:全ては あなたの手の中
顕如:下賤な足音 虚ろないななき
悪辣な奴の声
この歌詞からすると、「神の光」は自分の敵を倒すものであると分かる。
「打倒信長決起の歌」 歌:顕如
「数珠坊が討たれたそうですね」
「数珠坊殿の比叡山銃壁僧団も見知らぬ鉄砲集団に破られ
開戦からわずか数時間で(顕如様、唇に人差し指を当ててシー、というポーズ)」
月に星が集う 輝きを増す
まさに天魔王 神も仏もその光を奪われる
ああ最早 信長を打つことは叶わぬでしょう
そんな 顕如様 我々はどうすればよいのでしょう
心配はしなくてもいいのです
星が集い光が増すならば ああ
その星を爛れさせればいいだけのこと
ただそれだけ ねえ明智光秀
お前をたたえる鈍い野心の光は 何色に色を染めるのでしょうね
ほうほう…。この歌からの情報も追加すると、
「光」は星(運命)を爛れさせる(失墜させる)ことができ、
信長には星がつどっている(天下人への道を出世する運が向いている)ため、それを失墜させたいと。
顕如の「光」とは、顕如が信長を斃す目標のために人を操る呪術のようなもの、と捉えておけば大丈夫そう。
②顕如が光秀を利用することの最終目標は信長を斃すこと
=信長への忠誠心を光秀の中から排除する
「その眼に光あれ~~!」で光を当てられ狂い始める光秀。
図2.光あれ
信長暗殺を目的とする「光」をあて、信長暗殺に邪魔な部分が「影」として分裂させられる。
図3.分裂させる
逆に顕如にとって害のない「信長のため」以外の部分は光を当てられても残る。
この後の展開や言動から、「信長のため」以外の部分=自分のために生きる部分とも読める。
・光秀の心の隙
ー鶴首にも鉄砲の名人と紹介されて、鉄砲対戦ですっごい自信だったのに、信長が孫一を認め、自分が鉄砲で負けた。
ー孫一が織田軍の戦に使われるなど、信長に注目(重用)され感情に押さえの利かなくなる光秀。
-劇中で「全てが始まったあの時」と言うなど、信長の人生のなかで特に大きな事件、エーニョ村焼き討ちの関係者である孫一に信長の心の波風が立ち、光秀も混乱している。
ここにつけこみ、光秀を抱き込む(物理)顕如。
(完全に考察から脱線した余談٩( ᐛ )و٩( ᐛ )و)
“逆2.5次元”舞台「錆色のアーマ」開幕、佐藤大樹「武器にも注目してほしい」 - ステージナタリー
(私はナタリーの回し者とかじゃないです、決して。舞台「錆色のアーマ」を広めたい、共感したい、記録として残したい、一番大きいのはジャンルとして賑やかになってほしい(2次が見たい)という思いから、一銭の収入があるわけでもないブログをはじめました。リンク類も基本自分の言葉で語れるように極力少なくしますが、資料的に必要のあるときだけ!)
↑この記事で見ると、顕如様が光秀に取り入るシーン、いわゆるバックハグ()してるんですが、だいぶ肩が入ってる。
私が見た席からは正面しか見えなかったので、横から見るとそんなに密着していたとは…(/・ω・)/ とお手上げ真顔大歓喜状態です。
顕如様があれだけの美形であふれ出るオーラをもっていなければただの痴漢。光秀も体が自由にならない中、全表情筋を使って拒否してるから〜〜〜〜!!ビジュだけ見てると怪しげで綺麗なお姉さんと美少女なんだよ…これはイケナイ。
(以上脱線終わり〜〜!٩( ᐛ )و٩( ᐛ )و)
・光秀Shadowの容姿
衣装の形は同じままモノクロの光秀が出てくる。
水墨画から浮き出てきたようになんとも死人めいた、呪術めいたいでたち。
2.光秀Shadowの正体
本能寺の最終決戦の場面で分裂した光秀は片割れをこう紹介する。
「顕如上人によって分裂させたもう一人の僕、封じた「あなたを慕う僕」二人の僕で、あなたを斃します。」
それを受け、鬼神のように笑う信長
『反則だぞ、光秀(ニヤリ)』
図4.顕如に操られ利用される本体
信長への忠誠心がすっぽり抜けた光秀本体は、ある種夢を追う少年のように、自分の欲望に忠実で無邪気。
・ここで2人はこう整理できる。
光秀本体
=(顕如の光で照らされている部分)
=【天が欲しい僕】
=(信長のためではない部分すべて)
光秀Shadow
=(顕如の光で影として分割された部分)
=【信長を慕う僕】
=(信長のため生きた部分)
=(信長を斃したい顕如にとって光秀を利用する上で邪魔な部分)
Shadowは、光秀が信長を一番大切にしていたからこそ、そこがなくなると光秀が自我を保てなかった部分なのでは。
言い換えれば自分の中で一番脆く、顕如に付け入られてしまった部分。
主←←←従な愛の重い主従の関係が見えてくる………よき……
3.二人の光秀の解釈
「封じた」人格である光秀Shadowと光秀本体とのスイッチ
図5.
光秀Shadowの立ち位置がとてもおいしい。光秀の中の信長を慕う部分だけが分離され、封じられた部分。どんな世界が見えるのだろう。
沼ですよこんなん(どストライクすぎてやり場のない怒り)。織田しんどい。
そしてここからまた半分くらいあります読者の皆さん。ひと呼吸して下に進みましょ٩( ᐛ )و٩( ᐛ )و
・「封じた」人格である光秀Shadowと光秀本体とのスイッチ
自分の欲望に忠実で無邪気な部分
=「ここに信長様の援軍が到着してももう遅い」
(ハッ…)(信長様…)「いやあ、癖だなぁ~~^^」←Shadow部分
顕如に操られている部分
=(急に頭を抱えて)(別人のように)「敵は本能寺にあり~~!!」←本体部分
→頭を抱える場面で性格がスイッチしてる可能性あり。
顕如の術によって心の中ではすでに2人に分裂していて、Shadowの人格が「封じ」られている様子。
この場面ではうっかりでてきた「信長様」というShadow発言に、顕如センサー(???)が感知して(頭痛が起こる)、Shadowがオフになるという性格のスイッチが起こってる。
実体化させるまで心の中にずっと「封じ」て、飼ってたんか…光秀。たまに出てくると顕如センサーでこの仕打ちだろ???辛かったろうに…うう.°(ಗдಗ。)°.
4,劇中2回、光秀本体がShadowを斬る意味
①一回目
光秀Shadowの初登場は「その眼に光あれ~~!」で顕如の光を当てられ狂い始めた光秀本体のもとにあらわれた。
「光あれ」 歌:顕如&光秀
光秀「殺せなかった!あの信長様が孫一を!」
~~(中略)~~
顕如「今一度開眼するのです」
光秀「何だと?」
顕如「貴方の真の」
:その眼を~~!!!光あれ~~~!!
「今一度、自らに問いかけるのです」
:光あれ〜〜〜~~~!!!!
顕如:自分の進むべき道を追いかけ
:抱き隠し深き野望
:阿弥陀如来の加護
:光あれ〜光あ〜れ〜〜〜
:さぁ共に歩きましょう
:一度我ら一向宗は全面降伏いたしましょう
:そして深く潜り うごめくのです
:秘密裏に全てを用意周到 刃に変えろその葛藤
:全て信長を 天に選ばれた男を殺すために
光秀:秘密裏に全てを用意周到
:刃に変えろその葛藤
:秘密裏に全てを用意周到
:刃に変えろその葛藤(光秀Shadow斬られる)
「暗殺しろぉ…織田、信長を」
光秀Shadowは「刃に変えろその葛藤!!」と言いながら斬られる。
信長を慕う自分、を無邪気に斬り捨てる光秀。在りし日の光秀がこの光景を見たとすれば、心中いかほどか。
のこりの(信長のためではない部分)だけの光秀本体とてもつらいのでは。
信長第一の家臣である光秀から(信長のため)に尽くした部分を取り上げること…。
在りし日の光秀にとってはもう、生きてる意味すら失いかけるよね…。
(信長のため)生きた部分であるShadowを自らの手で斬らせ、「暗殺しろ、織田信長を」というセリフを言わせるのが切ない。とてつもなく切ない。
ここの表情は、(信長のため)に生きていた過去がすっぽり抜けているから、悪びれもせず無邪気に見える。その様がかえって切ない。
②二回目
・再登場のシーンは本能寺終盤。
孫一が現れたことで、信長が完璧じゃなくなった、自分は絶望したと詰問する。
言いたいことを全ていったら、「完璧じゃなくなったあなたはもう見たくない」という理由で殺そうとする。
(↑のシーンも大変沼です。考えを巡らせるときはご注意ください。沼です。)
ここでの光秀の動きは、刀の鞘を抜いて十字の構え→鞘を投げ捨てる→ガラスが割れる→光秀Shadowが登場する
抜き身の刀が本体で鞘がShadowの隠喩なのかな。
今まで心の中に「封じ」てきたShadowが実体を持つシーン、ガラスの割れる音なのがとてもいい。光秀の心の中で、ガラスの檻に閉じ込められていたんだね。
鞘を投げるという行為は、もう後戻りはできない、という決意にも見える。
信長が光秀本体とShadowが左右対称な動きをする性質を利用して相打ちにさせる。その後、それでも光秀は斬りかかろうとする。
「信長っ」
『光秀、お前は俺の隣で、それでもなお自分の天を見ていればそれでよかった』
「信長様ぁ~!!!」
信長が光秀本体とShadowを相打ちにさせ、Shadowの実体化を解かれた光秀は、この信長の一言で目が覚め、2つに分離した心が意識的に自分のからだに完全に戻ったのではないか。
混乱から完全に覚め、責任を取るかのように全身で斬りかかる光秀、忠誠を失った自分が犯したことを、すべて心が自分に戻って見返す時間があったのがとてもつらい。
死ぬ前に絶望しかない。
責任とって斬り殺されに行った感がある。
最後のセリフは在りし日の呼び方である「信長様ッ…」、そして信長に斬られ、手を伸ばして息絶える。
ひとつに戻った「光秀」はその最期の瞬間に信長を見ていた…。
…………。。
ああああ~~~( ˘ω˘ )( ˘ω˘ )( ˘ω˘ )。。。。
このシーンの救いのなさと言ったら…!!!!!!
信長への忠誠心は光秀Shadowのほうに分離させてても、信長のために身を粉にした記憶だけがあるとしたら、恨みの気持ちがすごく大きいと思いません???
僕にとっては全然どうでもいい人(忠誠心だけ抜き取られるとそう感じるかなって)なのに、僕のことをさんざん利用(当時は喜んで自分から働いてたんだけど、忠誠心を抜き取られているからその気持ちが理解できない)しやがって、みたいな。
この、悪気なく無邪気に周囲の人を傷つけていく感じは、ある種の記憶喪失物に近い。
主従ブロマンス的に言わせてもらうならば、悲恋が過ぎるでしょお!!(机バンバン)
殿のために尽くしてきたのに、殿のことだけ抜け落ちてるなんて……
こんなん!!ほんっとに!!もう!!!!記憶喪失ものBLも真っ青ですよ!!!!(腐ィルター全開でごめんな)(私は主従「お慕い申し上げております」系ブロマンスを推奨したい)
木原音瀬+笠井あゆみでノベライズしてほしいくらい。織田組だけで3作シリーズかけそう。今こそ5000兆円欲しい。くうぅっ。
……「殿のための気持ち100%」のShadowの方にフォーカス当てると大変おいしいのでは…………(名案顔)。誰か下さい。
脳内が信長様でいっぱいの光秀Shadowが光秀本体から切り離されて出番のないときは何を考えてるんだろう っていうのが気になる。
さっき言った、光秀の心の中でガラスの檻に囚われてるのも宝石みたいで美しくていいし、実体を得て顕如の下で生活してたりしてもかわいいな。千と千尋の銭婆とカオナシみたいな。
③光秀本体がShadowを斬る意味のそれぞれのシーンでの意味の違いについて
光秀Shadowを2回斬るのが、それぞれで対になる意味を持っている気がして。
一回目(顕如の前で意識的に斬る)
「術にかかり」、
自分の中の「信長を慕う気持ち」を
「封じ」られ、、
「自分から切り離す」
二回目(本能寺で意図せず相打ちになる)
「分裂してしまっていた」、
「信長を慕う気持ち」が
「自分に戻り」、
「目が覚める」
全く逆の効果で、対比になると思っていて。
…………はぁ( ˘ω˘ )ギャラクシー
4,個人的に光秀へメッセージ
そんな信長もラストでは「独り、覇道を歩む」なんだよ、わかるか光秀。
その直前、死ぬか生きるかのところで「これは光秀に怒られるな…」とか朦朧とした意識の中独り言を言うんだぞ。
主が危機にあることを心配して怒る在りし日の光秀とあっけらかんとした殿の織田の日常風景が見えるなあ、のようなほのぼのの意味に見せて
実はこのセリフはダブルミーニングで、暗に、
自分に尽くしてくれた光秀に天を見せられなくなってしまったと、謝っているんだよ。
精神的に誰のことも信用しない「独り」だった信長が光秀がいなくなって物理的にも「独り」になっちゃったんだぞ。
………。
…………死んだと思いたくないよ光秀。
次回作で、ニセ光秀は実は本人でした\テッテレー/
ドッキリ大成功!\(光^o^)/ (´゚д゚`信)”(-“”-孫)”( ˘ω˘鶴)
とかやって。お願いだから。
………。
‥…。
う〜〜。死んでしまったのか………光秀………、、どうか安らかに。来世では君と好きな人が100年続きますように。脳内にハナミズキとか月光とか流れちゃうよ。墓は建てずに待っておくよ。。光秀、すき………。
5,結びに変えて 弱者にたいする愛は判官贔屓?
「壁と卵」の例は知っていますか。 村上春樹が2009年のイエルサレム賞の受賞スピーチで語った話。 「壁に投げつけられる卵があったとして、私は卵の立場に立ちます。」と。
圧倒的強者である「壁」の前に、なすすべなくぶつかって割れる「卵」があったとして、自分は「卵」の立場に立ちますと。「壁」がどんなに正しかろうと自分だけは「卵」の味方でいると言っているんです。
そう、私も、どうしても弱者からの目線で物語を見てしまうし、圧倒的弱者の光秀を応援したくなってしまう。 なので、圧倒的強者顕如に利用された光秀を悪く言えない。
友人には、「推しをすーぐ庇おうとするwママかw」とか冗談交じりにいわれますが、あながち間違っていなくて、割と隣人愛に溢れた気持ちで書いてます。判官贔屓と言われたって、判官贔屓の語源も源平合戦で非業の死を遂げた九郎判官義経に肩入れした芸能作品から来てる。
そんな風に昔から、物語を楽しむ際には「卵」側に対する愛を持つ文化があるようです。信長は敦盛大好きなので平家、強者側に立とうとしたようですが。笑
だから私はこれからも胸張って「卵」の側につきたい。弱者の味方でいたい。
書きたいこと書いてやっと深呼吸ができました。
こじつけも多々あると思いますが、お読みいただきありがとうございます。
私的にはこの解釈です。よければ別解も聞いてみたい。
内容は以上!また更新します。